富士吉田市観光ガイドの説明によると
毎年8月26日、27日に行われる「鎮火大祭」は、「吉田の火祭り」と呼ばれ、北口本宮冨士浅間神社と諏訪神社の両社の秋祭りです。
26日午後、本殿祭、諏訪神社祭が催行され、大神輿、御影は参拝者で賑わう氏子中に神幸。暮れ方に御旅所に奉安されると、時同じくして、高さ3メートルの筍形に結い上げられた大松明90余本、家毎に井桁に積まれた松明に一斉に点火されると、街中は火の海と化し、祭りは深夜まで賑わう。
27日午後、二基の神輿は氏子中を渡御し夕闇迫る頃、浅間神社に還御する。氏子崇敬者が「すすきの玉串」を持ち、二基の神輿のあとに従って高天原を廻ると祭りは最高潮に達する。27日を「すすき祭り」とも称する。
とのことです。北口本宮富士浅間神社については、TOPページの1番下。「LOSIRの故郷、富士吉田めぐり」Archive のVol.15でも、訪問しています。
2017年初参加の時の記念写真
さて、地元の繊維関係の松明が立っていないから、奉納して欲しいという声にお応えして、当社が初めて大松明を奉納させていただいたのが2017年。それから継続して火祭りに参加させていただいております。
2017年初参加の時の記念写真
2017年初参加の時の記念写真
今年、2022年は、2020年の中止、2021年の観客無し、露店無しを経て3年振りでの全開催でしたので、大変な人出で、大盛り上がりです。
どこからこんなに人が湧いて出てくるのだろうと思う位、浅間神社のある富士山側、坂の上の方から、どんどん、どんどん人が降りてきます。途中、TVカメラかなと思うカメラが通ると芸能人の方でした。
生憎のお天気で、我々が東京から到着した午後4時は曇り。冨士山も全く見えず、これから出番を待っている大松明は横たわったまま。
「雨が降らないだけましだよね」という声があちらこちらで聞こえましたが、午後6時を過ぎ、大松明を立て、灯を入れる頃には、雲も吹き飛び、山小屋の灯りが綺麗に見えるほどの鮮やかな富士山が現れ、3年振りの全開催を共に喜んでいるようでした。
当社の大松明は初めて参加をした、の2017年から毎回、参道の一番上の方、「おしの家 大雁丸 hitsuki 」さんの前が定位置です。毎年、毎年、大雁丸さんへの駐車をお願いするのですが、いつも快く停めさせて下さり、感謝、感謝です。
この大雁丸さんは由緒あるおしの家を、現代版にアレンジされていて、400年の歴史によって刻まれた伝統の良い部分に、現代の感性を加えて、今の若い方々も快適に溶け込める、とてもおしゃれな空間を提供してくれています。機会があれば是非、訪れてみて下さい。今年は大雁丸さんの入口は、織物の柄をつくる紋紙で作った灯篭が並びとてもきれいでした。
さて、今年の火祭りは、富士吉田の織物の「大元締め」富士セイセンさんと連名で松明を奉納させていただきました。
まだまだ、コロナ、コロナで大変な時期が続きますが、富士吉田産地の織物関連事業者の皆様が、明るく、楽しく日々を過ごされ、ますます繁栄されますことを祈念しての奉納です。
LOISIRのエルトップより
北口本宮富士浅間神社の間、本町通りが大松明と露店のメインストリートです。
尚、裏の小路にも、あちらこちらで、車道に各家が薪を井桁に組んだ松明を燃やしていて、そうでなくても通行止めが多くなっているのに、通れる道路も松明を避ける車で渋滞になっていました。
Writer:Tatsuji Kobayashi
Photo:Kosuke Tamura